19年W杯フランス大会予選も兼ねたアジア杯(ヨルダン)に出場しているなでしこジャパンは8日、アンマン市内で練習を行った。

 高倉麻子監督体制では初となるアジアでの真剣勝負の舞台。7日に1次リーグ初戦のベトナム戦を戦い、4-0で大勝。まずは第1歩を踏み出した。

 この日はベトナム戦に先発したメンバーはホテルでのリカバリーにあて、その他の選手12人が約1時間半、パス回しやミニゲームで汗を流した。FW川澄奈穂美(32)はベトナム戦について「大会に入っていく中で、初戦というのは非常に難しい試合になるというのは全員が感じていた。そういった中でしっかり得点を重ねて勝利できたことはよかった」と話した。次の韓国戦に勝てば1次リーグ突破と同時に8カ国中5位までに与えられるW杯出場権の獲得も決まる。川澄は「それ(W杯出場権)を意識することも大事だと思うし、とにかく次の一戦に懸けるという思いは、みんなの中ですでにできあがっている。それをしっかりと次の一戦にぶつけたい」と表情を引き締めた。

 ベトナム戦に途中出場し、1得点を挙げたFW田中美南(23)は「ベンチから見て思うことがあったので、出たらそれをやろうと思っていた。DFラインから一発で裏というのは難しいと思った。1人が裏に出て、1人が間に落ちるとか、そういったことを意識して入りました」と振り返った。

 1次リーグB組の日本は10日に韓国、13日にオーストラリアと戦う。