【アンマン12日=松尾幸之介】女子アジア杯に臨んでいるなでしこジャパン(FIFAランク11位)のDF熊谷紗希(27)が強力攻撃陣を止め、8大会連続のW杯(ワールドカップ)を引き寄せる。19年女子W杯フランス大会出場のかかった今日13日の1次リーグ最終戦オーストラリア戦(同6位)に向け約1時間練習。女子欧州CL2連覇中のリヨンで主力として活躍する守備の要は「(相手に)スペースを与えないように」と意気込んだ。

 相手は179センチのMFバンエグモンドら大型選手をそろえる。日本最長身173センチの熊谷は「引いて守るだけだと攻撃はどうするんだというのがあるので、前で跳ね返せるような守備をしたい」と積極的に空中戦を仕掛ける構えだ。

 オーストラリアに勝てば無条件でW杯出場が決まる。チームはオフとなった11日にヨルダン入り後、初の外食に出かけ、韓国料理を堪能。熊谷は「いい準備ができている。しっかり体を張って(失点)0でいきたい」。心身ともにリフレッシュし、運命の戦いに挑む。