女子アジア杯連覇を狙うなでしこジャパンが16日、中国との準決勝(17日)に向け、パス回しやミニゲームなどで約1時間調整。15日に疲労回復を優先して別メニュー調整だったMF阪口夢穂(30)はこの日もランニングなどの別メニューで調整した。

 8大会連続のW杯出場を決めた1次リーグ最終戦のオーストラリア戦から中3日での一戦。同試合では交代枠を1人しか使わなかったことに加え、中国戦後は勝敗に関係なく中2日での決勝、または3位決定戦が控えていることから、これまであまり出場機会のなかった選手の起用も予想される。代表初招集のMF阪口萌乃(25)は「もし出場機会があれば、頑張りたい。中国はフィジカルがすごく大きな相手。ボールを受けて散らしたり、遠めの位置からのシュートが自分の持ち味。ゴールにつながるプレーを意識したい」と意気込んだ。

 FW川澄奈穂美(32)は「相手は(システムが)4-2-4ぐらいの勢いで仕掛けてくると思うし、サイドハーフが守備に加わる時間も増えてくると思う。何が起こるかわからない。悪い流れの時にいかに耐えられるか」と気を引き締めた。

 3日にヨルダン入りして以来、長い時間を共に過ごしたことでチームの団結力も日増しに高まっている。DF鮫島彩(30)は「雰囲気もよくて、いい準備ができている。みんなでビデオを見る時間が多く確保できるので、意見をはっきり出し合えることが増えたと思う。一緒に戦う試合が増えると信頼関係もできてくる」とチームに良い変化が起こっていることを明かした。

 中国戦は17日午後8時(日本時間18日午前2時)キックオフ。