日本協会の田嶋幸三会長(60)は、ハリルホジッチ氏の会見に不快感を隠せなかった。

 渡欧前の27日夜、都内で取材に応じ「(W杯トロフィーツアーで見られず)後で聞いたが、1人か2人の選手が反乱したような言い方は失礼。選手の対応は大人。選手たちこそ日本サッカーのことを真剣に考えていた」。口調は冷静だが、現場を悪者にされた怒りなのか顔は赤かった。

 4月7日にパリで契約を解除した際、前監督が「5分で部屋を出た」と言ったことには「とんでもない。その10倍は説明した」と食い違いを証言。「技術委員会など知らない」との反論には「西野さん(当時委員長)は頑張っていた」と言い返した。前代未聞の会見は日本協会25年目で「記憶にない」が「気が晴れるなら」とスルー。再反論の意思はなく「あとは弁護士に任せ、我々は次に進んでいく」と言った。【木下淳】