サッカー日本代表が29日、東京近郊で来年1月5日に開幕するアジア杯(UAE)に向けた合宿を行った。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長も視察に訪れ、フリーマンを交えたミニゲームなどで汗を流した。

ミニゲームは「ビブス組」が、北川航也(清水エスパルス)、原口元気(ハノーファー)、堂安律(フローニンゲン)、守田英正(川崎フロンターレ)、室屋成(FC東京)、三浦弦太(ガンバ大阪)、長友佑都(ガラタサライ)、トレーニングパートナーの小林友希(ヴィッセル神戸ユース)、旗手怜央(順天堂大3年)。

「ビブスなし」に南野拓実(ザルツブルク)、柴崎岳(ヘタフェ)、伊東純也(柏レイソル)、佐々木翔(サンフレッチェ広島)、槙野智章(浦和レッズ)、酒井宏樹(マルセイユ)、トレーニングパートナーの上田綺世(法政大2年)、三笘薫(筑波大2年)、菅原由勢(名古屋ユース)が入った。1本目はMF青山敏弘(広島)がフリーマンに入り、2本目は青山と交代し柴崎が務めた。

結果は2-0で「ビブス組」の勝利。守田のアシストで北川がネットを揺らし、堂安が得意のドリブルからの仕掛けて追加点を奪った。視察した田嶋会長は「A代表、(東京)五輪代表、さらに1つ下の世代を見てくれている。世代交代のパイを増やしてくれて。守田は、随分代表にいた感じでプレーしている」と新顔の台頭と、森保監督の手腕に目を細めた。

田嶋会長から賛辞を送られた守田は「まだまだ、やられた場面があった」と気を引き締めながらも「トレーニングを重ねて、周りの選手の関係が少しずつ分かってきている。自分の意思、周囲の選手の要求のコミュニケーションも取れてきている」と手ごたえを口にした。30日は母校の流通経大との練習試合。「自分がこの1年でどういうことをできるようになったか、自分の選手としての価値をしっかり認めてもらえるよう、プレーで恩返しをできるようにしたい」と、後輩やお世話になったスタッフに成長した姿を見せることを誓った。