2大会ぶり5度目の優勝を狙う日本が、2月1日の決勝でカタールと対戦することが決まった。29日の準決勝で開催国UAEに4-0で完勝したカタールは初の決勝進出。観客約3万9000人ほぼ全てが相手サポーターという完全アウェーの中で、22歳のエースFWアリが大会最多得点記録に並ぶ8点目を決め、守っては全6試合無失点。カタールは過去の対戦で日本とは2勝4分け2敗と互角の成績を残す。

カタールのエースFWアリがノリに乗っている。UAE戦、1-0の前半37分。左サイドからドリブルで持ち込み右足でシュートを決め、得点王を独走する8点目。ダエイ(イラン)が96年大会でつくった1大会最多得点記録に並んだ。6戦全勝での決勝進出に、アリは「FWとしてチームを助けたい。みんなが無失点で頑張ってくれているから僕はゴールを奪わないといけない」と振り返った。

身長180センチ、体重68キロの22歳で、しなやかな身のこなしとスピードを併せ持つ。自国のアルドゥハイルでプレーし、昨年のU-23アジア選手権では得点王に輝いた。今大会は1次リーグ全3試合でゴールを記録。同2戦目の北朝鮮戦では4得点で6-0の圧勝劇へ導き、同3戦目では日本が決勝トーナメント1回戦で1-0で勝利しつつもボール保持率23・7%と大苦戦したサウジアラビアから2得点を奪うなど絶好調だ。

スペイン出身のサンチェス監督が「組織的にプレーできているからこそ彼が得点できている」と分析するように、攻撃陣は6試合16得点で守備陣も大会新記録の6試合連続無失点と、攻守がかみ合っている。日本との決勝戦に向け、アリは「アジア王者になるために、日本戦でもゴールを奪いたい」と宣言した。