高校3年生MF久保建英(FC東京)が、18歳と5日でA代表デビューを遂げた。ひとめぼれスタジアム宮城で行われたキリンチャレンジ杯エルサルバドル戦の後半22分、MF南野に代わって4-4-2システムの2トップ右へ。
同14分から、陣形が3-4-3から変わり、スコアは2-0の状況で4枚目の交代カードとして投入された。
第1次の岡田武史監督時代、98年4月1日の韓国戦でDF市川大祐が樹立した17歳322日に次ぐ歴代2位の年少出場となった。
デビューから約1分後の後半23分5秒にファーストタッチ。FW大迫からのスルーパスで抜け、2人の間を抜いて破った27分49秒には左足で初シュートを放った。GK正面だったが、キャッチし切れず、前にこぼすほど勢いのある強襲シュートだった。36分にはDF山中からのクロスに飛び込むが、わずかに合わず。ロスタイムにはMF中島の足元に鮮やかで鋭いワンツーパスを通し、観客をしびれさせた。
森保監督が前日会見で明言していた通り、初のベンチ入りを果たした。チームバスに乗って会場に到着すると、ウオーミングアップから軽快な動き。いったんロッカールームに引き揚げていた間に行われたメンバー発表で名前がアナウンスされ、場内の電光掲示板にもユニホーム姿が表示されるとチーム1、2を争う大きな歓声を浴びた。
すね当て、背番号27のユニホームを手に再登場する際は、欠場となったMF香川、FW岡崎らのハイタッチを受けながらピッチへ。ベンチではFW大迫、DF中山の間に座り、戦況を見届けた。前半は同じFC東京に所属する永井の2得点に笑顔を見せ、ハーフタイムには水色のビブスを着けて、ダッシュ、元東京のMF中島とのロングパスなどで体を温めた。後半開始直後からベンチを出てウオーミングアップを始め、同19分に呼ばれると、3万8092人が詰めかけた場内がどよめき、22分にサイドラインをまたいで節目の1日となった。
5日のトリニダード・トバゴ戦(0-0)はベンチ外。豊田スタジアムのスタンドから見学していたが、7日の公開練習ではMF原口をドリブルで振り切るなど好調だった。同じ攻撃的MF香川の負傷欠場があったとはいえ、実力で出番をつかみ取った。森保監督から「これまでの彼の練習を見る限り、調子もいいですし、このグループの中に入っても間違いなく力が発揮できることを、練習から見せてくれている」と評価され、自身も「試合に出るために、ここに来ている」と出場に並々ならぬ意欲を見せていた。
ダブル選出されている南米選手権ブラジル大会(14日開幕)の前にフルのA代表でデビュー。得点も決めれば、MF金田喜稔が77年6月15日の韓国戦でマークした19歳119日の最年少ゴール記録を大幅に更新するところだったが、お預けとなった。【木下淳】

