キリンチャレンジ杯パラグアイ戦(9月5日、カシマ)とW杯カタール大会アジア2次予選ミャンマー戦(兼アジア杯同10日、ヤンゴン)に臨む日本代表のメンバー発表が30日、東京・本郷のJFAハウスで行われた。

森保一監督(51)は、レアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍したMF久保建英(18)の招集について「6月のキリンチャレンジ杯、南米選手権というレベルの高い中で、クオリティーが代表の戦力になると判断して招集しました。現在の状態は、試合だけ見ると十分ではないかもしれないが、プレシーズンからRマドリードで出ていた様子はチェックしていましたし、トレーニングは積めているので。90分の試合も経験している。本人のメンタルも充実していると確認している」と説明した。

久保への期待には「日本のために持っているものを出し切る。彼自身が、もっともっと成長するためにギラギラしたものをチームの活動の中で見せてもらえれば」と話した。

久保や、オランダ1部PSVに移籍したMF堂安律(21)ら、クラブが変わった直後の選手の招集については「パフォーマンスをしっかり発揮できるのか確認しないといけない。律に関して言えば、オランダリーグが開幕した後はフルに戦っていた。本人がコンディションを落としていないこともチェックして招集しました。クラブでの立ち位置もあり、そこも詳しくはお伝えできないけど、フィジカル的なことではなく、メンタル的な情報も取りながら、彼と面談をしたり、コンタクトを取りながら招集につなげました」と過程を明かした。

招集の後にパフォーマンスが落ちる永遠の課題については「呼ばれた後が良いか悪いか、毎回、招集が約束されている選手は1人もいない。次への生き残りという部分でも、選手はやってくれているので私はパフォーマンスを見ていきたいと思っている。これまで招集させてもらった選手すべてが、これからの戦いの選考対象。まだまだ招集し切れていない選手も多数いるし、まだまだ戦える選手は多くいる。次回、メンバーが変わっていくこともあり得る」。欧州組にとっては長距離移動や時差調整、クラブでのポジションを失うリスクがありながらも、代表での競争も乗り越えて成長してほしいと期待を口にした。