東京オリンピック(五輪)世代の監督も兼任するサッカー日本代表森保一監督(51)が7日、羽田空港発の航空機で欧州勢の視察に出発した。予定する約2週間の滞在で、ドイツ、オランダ、イタリア、ベルギーなどのクラブを訪問。両カテゴリーの日本代表勢の練習や試合を視察し、コンディション確認などを行う。

出発前に取材に応じた森保監督の主な一問一答は、以下の通り。

-欧州視察の目的

森保監督 できるだけ多くの選手に(会う)。フレキシブルに行きたい。

-五輪世代の選手も含めての視察になる

森保監督 おっしゃる通りです。代表監督として選手を視察することもありますけど、1人の日本人の指導者としてサッカーに携わる者として、欧州で戦っている選手たちを励ましに行きたいなというのは気持ちとしてあります。国内の選手もそうですけど、自チームで結果を出して戦い続けることが日本のサッカーのためにもなると考えてくれていますし、日本代表の強化にもなると考えてくれている。そういう選手たちを激励というか少しでも多くの選手にできればなと思います。国内もまた視察が終わったら始まるので、選手が活躍するところ、躍動するところを少しでも見たいと思います。

-トルコ1部ガラタサライDF長友が登録メンバーリストから外れたことで、今季同クラブで公式戦に出場できなくなった

森保監督 練習はさせてもらえるということなので、試合勘というところはあるかもしれないけど、フィジカル的な部分ではしっかりキープしてくれるかなと思っています。メンタルについては彼は常に上を目指していると思いますし、国際舞台で戦う高い意識のもとで過ごしてくれていると思うので心配していない。

-代表招集はケース・バイ・ケース

森保監督 これまでも試合に出ていなくても招集したケースもあります。基本的には試合に出ている選手を(招集すると)考えていますが、代表の戦力として活動してもらうことが今後クラブでチャンスをつかみ取ることにつながることもこれまでもありました。ケース・バイ・ケースで考えていきたい。

-セリエAサンプドリアに移籍したDF吉田とは会うか

森保監督 会えればと思いますが(イタリアに)行ったばかりなので。(自分が)行くことで生活のリズムを作ろうと思っているところを乱さないようにしたい。

-右太もも裏の断裂で手術のバルセロナFW安部について

森保監督 12月のキリンチャレンジ杯でプレーを見させてもらったり話をさせてもらった時に、すごくチームに対するモチベーションだったりとか、本人もより高い目標を持ってやっていきたい、チームのためにもやっていくということを表現してくれていたので残念です。少しでも早く良くなってもらうこと、万全の状態にして、また彼自身がまずは充実したチャレンジができるように、我々は願って見ていきたい。

彼も含めていい選手たくさんいますし、ケガはつきもののスポーツですが、少しでもけががないように順調に経験を積み上げていってもらって、成長してもらい、選手として大きくなってもらえればと思います。