前回覇者アルゼンチン(FIFAランキング1位)が、初出場のカボベルデ(同67位)に延長の末、3-2で競り勝って16強入りした。先制ゴールを決めたFWリオネル・メッシ(39=マイアミ)は前回大会から8試合連続得点とし、今大会単独最多の7点目。W杯通算得点は節目の20に初到達した。エジプトはオーストラリアを退けて16強。1-1延長からのPK戦を4-2で制した。オーストラリア敗退で、アジア勢の全9チームが大会を去った。

◇    ◇    ◇

激闘を物語る名誉の負傷となった。今大会3度目のマッチMVPに選ばれたメッシの額の右側は赤く腫れていた。後半終了間際に敵陣ペナルティーエリア手前で倒され、相手DFのひざが頭部に直撃した。これまで以上に守備に走らされた39歳は「最後は余力が残っていなかった。苦戦したがけれど、重要なのは勝ち進んだこと」と息をついた。

エースの一刺しで幸先良く先制した。前半29分、メッシは相手最終ラインの手前をゆったりと歩いていた。ピッチ中央の味方からロングパスが出されると同時に一気に加速。相手の背後を突き、左足での芸術的なトラップから左足をコンパクトに振ってネットを揺らした。

今大会得点ランキング単独トップの7点目。W杯史上初の出場30試合目で、史上初の20得点に到達した。「難しい試合になることはわかっていた。相手はスペイン、ウルグアイにも負けなかった。先制するという、最も困難なことをやり遂げた」。前回の22年カタール大会決勝トーナメント1回戦から続く連続試合得点の最長記録も8に伸ばした。

だが、2度追いつかれる苦しい展開。それでも2-2の延長後半6分にメッシの左CKから決勝点を奪った。「悪い点は修正しなければならないが、良い点もたくさんあったことを認識する必要がある」。今後も重要になりそうなセットプレーで勝負を決めた。

23年夏から米プロリーグMLSマイアミに所属。その地元で120分間の激闘を制した。この日は前線に張らず、時には自陣まで下がって攻撃の組み立てや守備に奮闘してフル出場。「全員が普段以上のエネルギーを出し合って戦う。それがW杯で勝ち続けるための正しい道なんだ」。背番号10の主将は2度目の頂点を見据えた。

W杯16強出そろう 多すぎる?9チーム参加アジア勢は3大会ぶり全滅/大会別ベスト16内訳

【動画】アルゼンチン、死闘の決勝点 メッシCKからオウンゴール引き出す