日本のワールドカップ(W杯)カタール大会に向けた、アジア最終予選がいよいよ今夜、始まる。

日本(FIFAランキング24位)は大阪・パナソニックスタジアム吹田で、オマーン(同79位)との初戦に臨む(午後7時10分キックオフ)。

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このメンバーで最終予選を戦うなら、安心してみられる。サッカー担当歴25年の盧載鎭(の・ぜじん)が選ぶ、日本代表のベスト11は誰だ-。

できるだけJ発足後の最近の選手中心で選んでみた。

システムは4-2-3-1。GKは文句なしの川口能活。のった時の能活に、止められないボールがない。

4バックは右から内田篤人-冨安健洋-吉田麻也-長友佑都。両サイドバックは、国際経験豊かで史上最強。最強センターバックを中沢-闘莉王とする人も多いだろうけれど、中央DFは経験と実績、信頼感が大事。かつてアーセナルに所属した日本人選手は何人かいるが、このクラブが30億円も投じて獲得した選手はいない。吉田へのイレブンからの信頼は揺るぎないものがある。

続けてダブルボランチ。小笠原満男と遠藤航。小笠原は攻撃的なボランチとしての能力がたけており、遠藤は守り重視。全盛期の小笠原はボールを奪われなかったし、安心してみられる。遠藤はブンデスで昨シーズン残したボール奪取の数字だけでも評価できる。

トップ下3人は、右から伊東純也-中村俊輔-久保建英。突破力にたけている伊東は、一瞬の爆発的なスピードが魅力的。左の久保は実績面ではやや落ちるが、将来性も考え選出した。

中央の中村がカギ。自分で局面を打開できるし、まわりを生かす能力は歴代日本人ナンバーワン。中村が真ん中にいれば、左サイドの長友-久保のライン、右の内田-伊東のラインとも生きるだろう。困った時の直接FKも楽しみの1つだ。

1トップは文句なしの「カズ、三浦カズ」。ゴールセンスは天性のものを持っているし、ゲームの流れ、相手の穴を見つける能力は歴代FWで最も優れている。個人的には、W杯のピッチで相手DFラインをかき回すカズがぜひ見たかったな。

あっ、監督はやはり西野朗で決まり-。【盧載鎭】