背水の陣の日本(FIFAランキング26位)が、2-1でオーストラリア(同32位)に競り勝った。

前半8分にMF田中の代表初ゴールで先制。後半に追いつかれたが、同41分にFW浅野のシュートが相手のオウンゴールを誘発して、2-1で勝利した。以下、試合後のMF遠藤航の一問一答。

-ぶっつけ本番の中盤3枚だったが

遠藤 攻撃は3人の距離感を意識して、しっかり立ち位置を(田中)碧と守(守田)のところでいい形をつくって。しっかりボールを動かしていこうと話をしていた。守備は2人はいかせて自分はDFラインの前に立って全部ボールを奪うような意識を持ってやっていた。役割ははっきりしていた。そこは良かった。個人的には所属クラブでも1ボランチでやってるんで、あれくらいスペースがあっても自分が守備範囲を広くしていけるというところは自信を持ってやっている。2ボランチよりは、1ボランチ気味にやって、自分が常に両サイドに動きながらタイミングを見てボールを奪っていくというのはやりやすかったですし。チームとしては4-2-3-1と今日やった4-1-4-1の新たなオプションができたと思うのでそれはポジティブだと思う。

-ゲーム形式の練習2日間で新しいシステムをやれたのか

遠藤 システムを変えるのは早く分かってたので、2日やったかな。結構、碧と守が幅をとりながら相手のボランチにいくので。自分はその後ろのスペースと、あとはサコくん(大迫)の後ろにボランチが入ってくるので。そこに守と碧がいけなかった時に自分がいつ出ていくかみたいな。そこの判断が今日のシステムでは大事だったと思うんですけど。特にボールを失った後とか、ボランチが碧と守の間とかサコくんの後ろに立った時に、自分も高い位置を取っていたらそこ結構いけるなという感覚はあったし。相手も首を振ってボールを受けていたわけじゃないので、結構ひっかけられそうだなというのが何回かあって。そのタイミングはすごい自分の中では良かった。

-サウジ戦でのチャレンジから今回もっとはっきり4-3-3にしたと思うが、サウジ戦でやったから今回磨けたという部分はあるか

遠藤 そうですね。特に前からいく(プレスの)かけかたで、(南野)拓実と(伊東)純也のポジショニングはかなり高めにやっていたので。結構サイドバックが高い位置を取ったりしないと厳しいんですけど。そこはうまくやれていた。あとサコくんがセンターバックのところにいきすぎるとサコくんがきつくなってしまうので。ボランチで落ちてきたやつを見させながら、拓実と純也でセンターバックにいかせるというのはうまくやれていた。ボランチもしっかり碧と守がついていたのでうまくやれた。

-今日相手の13番の選手が出てきて、プレイメーカー的に中に入ってきた。ピッチの中での対応は

遠藤 個人的には中に入ってくる分には自分がトップ下の選手とその選手を両方ボールサイドで抑えるというのをしっかりやれていたと思うので。あとはそこをあまり碧が気にしすぎて下がってしまうと相手の中盤にボールを持たれてしまうので、碧と守が下がりすぎないように。入れられたらオレがいくという感じでやっていたので、下がりすぎないのが大事だと思います。純也と拓実もそうだし、碧と守のところが前へ前へというポジションを取っていたので。

-ピッチ内のコミュニケーションは多かった

遠藤 お互い3枚でやる時は距離感を近くしてやろうと試合前から話をしていたので。それは良かったと思う。誰がどのポジションをとっても同じようにやれるというのは強みだったと思うし。中盤3枚があれだけ距離感よく動かせると周りの選手もより生きてくる。拓実も中に入ってきて相手はつかみづらかったと思う。お互いを見るというところと距離感をしっかり、どこに立つというのが今日は大事でした。

-守田と田中が入ることによってパスコースができた

遠藤 とにかく彼らはボランチの選手たちなのでボールを触ってなんぼなので、やりやすいようにやればいいし。落ちてきてもいいけど、お互いのポジショニングをしっかりやるのと、落ちてきたら自分も高い位置に出るよという話はしていたので。そこの流動性は2人が入ることによってあったのかなと思うし。あとはサイドバックの(長友)佑都くんと(酒井)宏樹くんの良さを出すという意味では、自分とその2人(田中、守田)がセンターバック、サイドバックの脇に落ちたり、そういうことをすることによって、(両サイドバックが)高い位置ができて。今日は左からクロスが何シーンかあって、1点目もそれで入ったと思う。佑都くんがあそこまでいけるというのはサウジ戦はなかなかなかったので。そこの関係性はサウジ戦後に話したので、そこは今日はうまくいった。

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