日本のB組は、第6節の3試合を行う。後半戦の初戦。各チームともこの最終予選2度目の顔合わせで、年内の最終予選は、これで区切りとなる。

勝ち点13で首位のサウジアラビアは、同0で最下位のベトナムとアウェーで対戦する(日本時間午後9時開始)。

同10で2位のオーストラリアは、同4で5位の中国とアラブ首長国連邦のシャルジャで対戦する(日本時間17日午前0時開始)。中国のホーム扱いの試合となる。

そして、同9で3位の日本は、同7で4位オマーンとアウェーで対戦する(日本時間17日午前1時開始)。

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日本は9月の初戦で格下とみられたオマーンに0-1で敗れた。ホームでのまさかの敗戦。このつまずきもあり、森保一監督の手腕、采配には疑問符がつき、今回のオマーン戦で引き分け以下に終わるようなことがあれば、解任される可能性がある。

現地で試合が行われる「11・16」は日本サッカー界にとって、特別な日。あの「ジョホールバルの歓喜」の日として刻まれている。

1997年のW杯フランス大会アジア第3代表決定戦。野人・岡野の決勝弾で、強豪イランに3-2で競り勝ち、初めてW杯への扉を開いた日だ。

以来、02年日韓大会も含め日本は6大会連続でW杯に出場し、日本が4年に1度のW杯に出場することも、当たり前といったような歴史を刻んできた。

しかし、7大会連続のW杯本大会出場を目指す森保ジャパンは、最終予選で急ブレーキがかかり、道に迷ったような状況に追い込まれている。

指揮官は15日の試合に向けた公式会見でも、判で押したように「1戦1戦、力を出し切ってチームとして戦っていけば必ずW杯の出場権をつかみ取れると思っています」と、真面目に述べた。

初めてW杯切符をつかんでから24年。結果によっては、同じ「11・16」は、あの歓喜の日以来、最もW杯が遠くなった日となってしまう危険性もはらんでいる。

思い返せば、24年前は国民的行事だった。フジテレビ系で全国生中継され、日本は深夜にもかかわらず47・9%という高視聴率を記録した。

一方、今回の大事な一戦は、放送権の高騰により、地上波中継がなくなってしまい、動画配信サービスDAZN(ダゾーン)でしか見ることができない。

ただ、どんな状況でも、勝利しか許されない、重要な試合となる。

 

◆ジョホールバルの歓喜 日本は前半、中山のゴールで先制したが、後半開始直後に前日練習で車いす姿だったアジジに同点ゴールを許し、さらにエースFWダエイに勝ち越し点を決められた。岡田監督はカズ、中山の2トップに代えて呂比須、城を投入。城のゴールで追いつくと、延長戦では岡野をピッチに送り出した。PK戦が濃厚となった延長後半13分、MF中田のシュートのこぼれ球を俊足の岡野が押し込んでVゴール。