なでしこジャパン(FIFAランキング13位)は、主力を一部欠いた女子オランダ代表(同4位)と引き分けて、池田太監督(51)の初勝利はまたしてもお預けとなった。

4日前のアイスランド戦(●0-2)よりチャンスは多くつくったが、ゴール前でシュートをブロックされるなど、崩しきれなかった。

GK田中桃子(21=日テレ東京V)は先発でA代表デビューを果たした。試合後の主な一問一答は以下の通り。

-デビューの感想は

田中桃 初出場だったけど緊張はなく、いつも通りのことをやれるかが大事だと思っていた。いつも通りのことをした。

-連係はどうだったか

田中桃 押し込む時間が長くてなかなかボールを触る機会がなく、集中するのが難しいと感じていた。常に声をかけることで集中を保とうと考えた。背後の対応も、一発があると言われていたし、そう思っていたので、いかに集中を切らさないか、背後への走りを見逃さずに予測できるかが、勝負だと思っていた。

-強みを出せたか

田中桃 ビルドアップの部分は、今まで課題に感じていた。うまく味方を見つけられなかったり、その先の精度が悪かったりする。今日はGKにプレッシャーに来る相手で、そのぶん空くスペースがあると思って、見られた部分もあったけど、味方に助けられた部分も多かった。まだまだ。

-完封の感想は

田中桃 GKとしては、0で抑えることは自信にもつながる。うれしい思いもあるけど、内容を見ると、0で抑えないといけない試合だったとも思う。押し込む時間、前の方でボールを持っている時間が長かったので、勝ちにいくというか、絶対に後ろは0で抑える試合だった。うれしさもありつつ、責任を果たさなきゃ、という思いもあった。

-1月の女子アジア杯に向けて

田中桃 まだ1試合出られただけで、何かをつかんだわけじゃない。今後しっかりと自分の良さを出すこともそうだし、前回の合宿でも今回の遠征でも、課題がたくさん見えたので、少しでもプラスにとらえて改善していく、ひとつひとつの積み重ねだと思う。今回の合宿で手応えを感じられた部分もあったので、方向性は変えずに、できることをやっていきたい。