【シドニー21日=岡崎悠利】サッカー日本代表が「三重苦」を抱えながら、W杯出場が懸かる24日のアジア最終予選B組オーストラリア戦に向けて練習を開始した。FW大迫勇也、DF酒井宏樹に続き、FW前田大然(24=セルティック)も体調不良で遠征不参加となった。試合会場のスタジアム・オーストラリアは20日のラグビー使用でピッチが荒れ、加えて試合当日は悪天候が予想される。また、長距離移動で全選手そろっての練習は1回だけとあって、W杯切符へ苦難のアウェー戦を迎える。
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【一覧イラスト】豪州戦に臨むW杯アジア最終予選日本代表メンバー
気温約24度のからっとした日差しの中、日本代表のメンバーはピッチで汗を流した。現地在住の日本人ら約250人の声援に、クールダウンをする選手たちは笑顔で手を振った。だがW杯切符が懸かる24日には、この心地よさはまったくなくなりそうだ。試合当日の天気予報は大雨。先週にはシドニー郊外で洪水も起きた。日本の大雨程度では済まない可能性がある。
アウェーの洗礼とばかりに、ピッチ状態も不安だ。会場のスタジアム・オーストラリアでは、国民的人気スポーツであるラグビーの試合が20日に開催された。テレビで中継され、スクラムで激しく芝がめくれ上がる場面があった。翌日の現地紙はラグビー一色で、タクシー運転手は「木曜日にサッカーの試合があるの? 知らなかった」と言うほどだ。伊東や久保、三笘らドリブラーを武器とする森保ジャパンにとって、劣悪なピッチは勝負の行方にも影響しかねない。
そこへ大雨が降れば、コンディションの悪化に拍車をかける。三笘は「ボールが伸びることが増え、スピードを上げすぎると失うリスクも高まる。エリアごとでプレーを考えないと危ない」と慎重に語った。日本代表にとっての「聖地」、埼玉スタジアムの緑のじゅうたん上では起こりえないことも、想定しておかなければならない。
この日、選手の不参加もさらに増えた。前田がコンディション不良を理由に、合流できなくなった。大黒柱のFW大迫に加えてストライカーがまた減った。3選手が不参加となるのは最終予選初戦のホーム、敗北を喫したオマーン戦以来となる。
「毎回さまざまなアクシデントがあって、当初選んだメンバーとは実際は変わっていることの方が多い」と話すなど、森保監督は常に想定外の中で戦う心構えを口にしている。相次ぐ選手の不参加、悪天候による劣悪なピッチ、さらに長距離移動を伴うアウェー戦という三重苦を味わいながらの大一番。7大会連続のW杯出場へ、アジアの盟主日本の真価が問われそうだ。

