サッカーの日本(FIFAランク23位)は10日、キリン杯(ノエビアスタジアム神戸)でガーナ(同60位)と対戦する。同1位ブラジルとの国際親善試合キリンチャレンジ杯(6日、国立)は0-1で敗戦。攻撃面で課題を残し、その後のトレーニングでは中央から崩す連係の確認にも時間を割いた。

森保一監督(53)は選手起用について、ブラジル戦から一定数のメンバー変更を示唆した。「今回の代表活動に参加している選手たちが中心となって、W杯のメンバーが構成されていくことは言えると思う」としており、ここからは選手の序列がどう変化していくかもポイントになる。指揮官は可能な限り多くの選手にプレー機会を与え、見極める考えだ。

奮起が求められるアタッカー陣を指揮官がどう起用していくか。ワントップはFW浅野拓磨、上田綺世、前田大然、古橋亨梧が主戦場とするが、ここまでの2試合で“当確”のパフォーマンスを見せた選手は出ていない。長く大黒柱だったFW大迫勇也(神戸)が不在の中、残り2試合で抜け出す選手が出てくるか。

右サイド争いにも注目。現時点ではMF伊東純也(ゲンク)が1歩リードしている。MF堂安律(PSV)もクラブでのパフォーマンスが評価され、今回の代表活動では2番手につける。最年少MF久保建英(マジョルカ)は、まだA代表でゴールがない。ブラジル戦は出場なしに終わり、残る2試合でアピールは必須。1本決めれば波に乗るタイプだけに、1つのゴールで潮目が変わる可能性は十分にある。

ワールドカップ(W杯)メンバーは原則23人(今大会は26人に増える可能性あり)。開幕まで、7月に東アジアE-1選手権もあるとはいえ、海外組も参加できる実戦は10日のガーナ戦、14日のチリかチュニジア戦、9月の2試合の計4試合のみ。1つの試合の重みが増し、ブラジル戦と変わらない緊張感がチームにある。【岡崎悠利】

予想先発メンバーは以下の通り。

<GK>

権田修一(33=清水)

 

<DF>

伊藤洋輝(23=シュツットガルト)

吉田麻也(33=サンプドリア)

板倉滉(25=シャルケ)

山根視来(28=川崎F)

<MF/FW>

遠藤航(29=シュツットガルト)

原口元気(31=ウニオン・ベルリン)

田中碧(23デュッセルドルフ)

三笘薫(25=サンジロワーズ)

上田綺世(23=鹿島) 堂安律(23=PSV)

 

<日本代表の今後の予定>

◆14日 チリかチュニジア戦(パナソニックスタジアム吹田)

◆7月19日 東アジアE-1選手権 香港戦(カシマスタジアム)

◆同24日 同中国戦(豊田スタジアム)

◆同27日 韓国戦(豊田スタジアム)

◆9月19~27日 国際Aマッチデー(2試合予定)

◆11月23日 W杯カタール大会開幕