日本代表が6月の4試合を2勝2敗で終えた。W杯本大会まで、残る試合は実質9月に予定されている2戦のみ。日刊スポーツではW杯アジア最終予選で招集された選手を基準に、現時点での選手序列と、本大会への出場可能性を考察した。開幕まで残り半年を切った中、この短期間でチーム内の競争がどう変化していくかも注目される。

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森保一監督(53)は今後の考え方として、6月の代表で招集されたメンバーが中心になると語っている。W杯本大会での選手登録数が23人から26人に拡大されそうだが、今回の28人を基本線として数人が落選することになる。

今回の活動でもっともアピールに成功したのはDF板倉滉だろう。コンディション不良で欠場が続いたDF冨安健洋に代わり、王国ブラジル戦でもFWネイマールのシュートを冷静な判断で止めるなど、安定感が光った。ボランチや3バックのDFとしても適性があるのも大きい。

一方で、FW大迫勇也が不在だった1トップは不安を残した。指揮官は今回招集したFW浅野拓磨や古橋亨梧、前田大然らスピードが武器の選手もポストプレー能力があると評価している。ただ今回の活動を通して、中央からの崩しで目立ったチャンスは見られなかった。左右サイド攻撃に活路を見いだすも、ブラジル戦とチュニジア戦は枠内シュートゼロ。前線は今回呼ばれなかった選手たちにも、チャンスはありそうだ。W杯本大会のメンバー発表は10月下旬から11月上旬にかけてになるとみられ、次の9月に予定される2試合が最後の強化の場になる。

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