東アジアE-1選手権で活動中の日本代表MF橋本拳人(28)が21日、オンライン取材に対応し、代表合宿期間中の18日に発表されたスペイン2部・ウエスカへの移籍について複雑な胸中を明かした。「6月中からいろいろと話していて落ち着かない状態だった」と言い「小さいころからプレーしたかった国」への挑戦。「すごくレベルの高いリーグ。ただ、厳しい環境に身を置きたいのは常に感じているし、タフな選手になるためには、すごくいい環境」と成長と進化を求めての決断だった。

橋本はロシア1部ロストフでプレーしていた際に、同国のウクライナ侵攻が起き、国際サッカー連盟(FIFA)の特別措置により、今年4月に神戸へ加入した。今月1日には、神戸との契約延長が発表されたばかりだったが、そこから約2週間での海外への電撃移籍となった。すぐさま、スペインに渡る選択肢もあったが、橋本は日本代表での活動を強く希望。E-1選手権後に、渡欧する。「向こうのチームとも話をして、了承してくれた。(代表で)優勝しないといけないと思っている。勝利に貢献したい」。W杯メンバーへの生き残りへ、爪痕を残す。