実力も注目度も、厳しい今があった。

日本(FIFAランク24位)が中国(同78位)と0-0で引き分けた。国内組で構成されたチームは、U-23主体のメンバーを崩せなかった。入場者数は1万526人。一方で、来日中のパリ・サンジェルマンの練習には1万7916人のファンが来場した。ファンの目を向けさせるためにも、27日の韓国戦に勝利し、優勝をつかむ。

   ◇   ◇   ◇

スクリーンに映し出された0-0のスコア。試合を終えた日本代表の面々は、ピッチ中央で、立ち尽くした。何とも言えない表情で。どんよりとした空気が、そこにあった。森保監督は「プロの世界、代表として戦うというところ、アジアでは絶対に勝って終わりたいところは、プライドを持って責任を背負って戦わないといけない」と険しい表情だった。

圧倒しなければいけなかった。相手の中国はU-23主体の構成。スタメン11人中、9人が23歳以下と若い布陣。国内組の日本は、終始ボールを保持したが、得点には結びつかなかった。絶好機は後半8分。代表初出場のFW細谷が、ゴール前で、フリーの場面を外した。森保監督は「決めなければサッカーは勝てない」と言った。11月のW杯に向けて、国内組にとっては事実上、ラストアピールの場。格下の相手に勝てず、目立った働きも見せられず、結果的に海外組の存在感を際立たせる形となった。

サッカーファンは、西へと向かったのかもしれない。豊田スタジアムの入場者数は1万526人。同日に大阪・パナスタで調整したパリ・サンジェルマン(PSG)の有料(一般4500円、小中高生2000円)公開の練習には、1万7916人のファンが駆けつけた。日本代表の試合よりもPSGの練習。注目度も、悲しい現実が突きつけられた。

次は優勝をかけて、27日韓国戦。森保監督は「選手には勝てなかった悔しさを、韓国戦に向けてパワーに変えてほしい」。圧倒的なパフォーマンスを見せ、ファンの目を離さない。【栗田尚樹】

 

▽日本協会の田嶋幸三会長 

W杯メンバーに選ばれるために選手たちはこの試合の重要性を理解していたはず。決めるべきところで決められずに自ら苦しい状況を作ってしまった。後半は疲れなどでプレーの質が落ちてチャンスを作れず、逆に中国に付け入る隙を与えてしまった。力の差を考えると今日は勝たなければいけない試合であった。