ワールドカップ(W杯)ロシア大会のメンバー発表は4年前、2018年(平30)5月31日に都内で行われた。
西野朗監督が会見。あっさり23人を読み上げたが、サプライズはなかった。過去5度のメンバー発表は驚きがつきものだったが、W杯日本代表史上初ともいえるノーサプライズ・ジャパンが誕生した瞬間だった。
ドラマなし。選考も、まるで無風だった。4年に1度の“国民的行事”のはずが、大きな会見場は埋まらなかった。空席がぽつぽつ。それでも報道陣286人、テレビカメラ38台が固唾(かたず)をのんで見守る中、スポットライトを浴びた西野監督が静かな口調で、選手23人を読み上げ始めた。
「川島、東口、中村」とGKから始まったが、23人目の武藤まで、よどみなく終わってしまった。会場のどよめきは、一切なかった。
2段階選考で、大枠の26人を集めて活動し、国際親善試合を文字通りテストマッチとしてこなす選考の末、落選したのはMF三竿健斗、MF井手口陽介、FW浅野拓磨。若い3人で、予想通りだった。
西野監督は、右太もも負傷でメンバー発表前の代表活動で、最後まで実戦練習に加われなかったMF乾貴士を選んできた。指揮官のこの期待に、乾が本大会で2得点という結果でこたえたのは、見事というしかなかった。

