サッカー日本代表の森保一監督(54)が23日、東京・国立競技場でキリンチャレンジ杯・ウルグアイ戦(24日、国立)に向けての公式会見に臨んだ。新生森保ジャパンの初戦で、森保監督は新エースの期待がかかるMF三笘薫(25=ブライトン)の先発起用を明言。システムは4-2-3-1でスタートし、ゲーム主将はMF遠藤航(30=シュツットガルト)が務めることを明かした。森保監督の主な一問一答は以下の通り。

-W杯カタール大会後初の試合。新出発としてどんなサッカーを見せたいか

「今の最高の個のパフォーマンス、チームのパフォーマンスができるように思い切りプレーしてほしい。カタールまでのチームの積み上げ、日本のサッカーが積み上げてきたことを生かしながら、これから26年に向けて我々が何をつくっていけるか。新しい目標、新しい大会に向かってチャレンジをしていくことを選手たちには思い切って表現してほしい」

-新チームでベースになるフォーメーションは

「最終的には今日の練習で決めたいが、形としては4-2-3-1からスタートしていければと思っている。これまで、我々がやってきた戦術的なオプションの積み上げはしっかり持ちながらも、これからのことをつくっていけるようにしたい。同じことをやるにも新しいものを作る気持ちを忘れずに、確認作業をしながら、選手間でも何となくこれまで通りではなく、いいコミュニケーションを取ってもらい、チーム全体で新たなことを作る明日の戦いになる」

-ゲーム主将は?

「遠藤航で行きたいと思います」

-チームの主将は決めていないのか

「航はチームキャプテンになるだけの経験もありますし、キャラクター的にもできると思います。主将にふさわしい選手だと思っています。チーム作りの中で、選手を見ながら決めていくことと、今回の招集も、これからこの選手たちが招集のベースだということではない。まだまだ力のある選手がいる。今回の活動を踏まえながら次につなげ、選手層の幅を広げ、戦術の幅を広げ、最強のチームを作っていく。現在は決めていない。航は任せられるだけのものはあるが、全体で少しは見ていきたい」

-三笘をスーパーサブで使っていたが先発でも行けると思うが

「基本的に今日の練習を見て決めるが三笘は先発で使う予定。W杯で、力がないからサブではなく、先発でできる力はあった。ただ、大会に入る時の彼のコンディションが100だったかというと、アクシデントがあって100ではなかった。チームで勝っていくことが大事なので。本人の力は認めながらも、どうやってチームで勝つかということをやっていければ。選手にも話をしたが、WBCで日本は、世界トップ基準の個の力を持っている選手がそろい、スーパーな特長を持った選手がそろっている。かつ、選手がチームのために犠牲心を払って一丸となって戦う姿勢がある。個の力とチームでの戦いの大切さを教えていただけた。基準として野球とサッカーは違うが、我々のチーム作りにも同じような考えを持っていたが、あらためて学ばせていただいてチームづくりに反映したい」

-新しいコーチを迎え、名波コーチがミーティングをやったと聞いている。新しい気づきは

「これまで客観的に活動を見てくれた名波コーチ、前田コーチに、これまでの外から見た成果と課題ということで、我々スタッフ、選手にも伝えてもらった。大きく違ったところはあまりなくて。我々がやってきたことを外から見て感じてくださって、W杯を見て、何が次へのレベルアップ、ブラッシュアップするかのところもズレはない。日本のW杯の粘り強い戦いの部分では、守備の部分では大切にしなければいけないが、さらにボールを奪うところを上げる。スペイン戦やドイツ戦で攻撃で守から攻のカウンターでは相手が嫌がるいい攻撃はできたけど、ボールを握りながら試合を進める部分ではボールを奪ってプレス回避をして攻撃につなげる、速攻ができなかったときのボールの動かし方は上げないといけないということで。名波コーチは昨日のミーティングで選手に伝えてくれた。いきなり強豪相手に、簡単にできることはない。少しずつ、チャレンジしながら我々の力を付けることをやっていく、地に足を付けてやっていくことを選手に伝えてくれた」

-背番号「10」を空きにしている。考え方があれば

「実は背番号は私は報告を聞いてるだけで、協会の担当に全てを任せている。担当者と選手がコミュニケーションを取った上で、ということで決まっている。私は確認して承認しているだけのところがある。いろんなものを選択肢として持ちながら、理解していただければありがたいです」