パリオリンピック(五輪)世代のU-22日本代表大岩剛監督が9日、非公開で行われるイングランド戦の前日オンライン会見を行った。

世界最高峰のプレミアリーグで活躍する選手もそろう相手との対戦に「新しい選手と今までの選手を融合するのは当たり前。それをしっかりまとめること。それから攻守においてやるべきことをピッチで表現すること、勝利することの3つは選手たちに求めた上でやりたい」とテーマを掲げた。

4日に国内で1日だけ練習し、5日からはイングランドで調整を続けている。「環境は申し分ない。自分たちだけの空間で色々なことがいい環境でできている。初めての選手、久しぶりの選手といろんな選手がいますので、同じ高い基準に選手を持っていくことを求めていきたい。それは順調にできている」と手応えを明かした。新戦力もいるなか、「自分の得意としているプレー特徴を出すことは、この年代では当たり前。それにプラスしてチームでの役割、機能する立ち位置を取ってもらう」と要求した。

パリ五輪まで約1年。9月にU-23アジアカップ(アジア杯)の予選、来年4月に、パリ五輪出場権のかかるアジア杯が控える。「1次予選までは数カ月。何回かあった欧州強化試合を経験してより攻守両面で成長し、チームとして前進してきた。イングランド、オランダとやる上で、いろんな面でこだわりをもち、予選に向けていい準備段階の2試合にしたい」と今回の欧州遠征の位置づけを説明した。