今年7月20日開幕の女子FIFAワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会に臨むなでしこジャパンを引っ張るMF長谷川唯(26=マンチェスター・シティー)が18日、千葉県内で「長谷川唯ガールズサッカークリニック」を開催した。

このイベントは、4年に1度の大舞台に向け、「今だからこそ、女子選手のためにサッカーを盛り上げ、子供たちと直接触れ合う機会をつくりたい」という長谷川の思いを受け、アスリートのマネジメント事業を中心に活動する株式会社UDN SPORTSが企画したものだ。

長谷川は小学生の子供たちとトレーニング、ミニゲームなどで楽しそうに汗を流し、イベント後には「みんな本当に自分が小さい頃より上手だと思いますし、これから世界に羽ばたく選手もたくさんいると思う。今、なでしこジャパンでは海外でやってる選手も増えてきているんですけど、本当にそういうところを目指してやってもらいたいなと思います」とエールを送った。

長谷川が今回、自身初のクリニックを開催したのには理由がある。「自分自身、小さい頃からサッカーをやってきて、サッカー教室だったり、いろんな選手とサッカーを一緒にできたことで、なでしこジャパンへの目標を持てたり、頑張ろうっていう気持ちになれたので。今回初めてサッカークリニックを開催できて本当にうれしいですし、今後もやっていきたいと思います」。

長谷川自身は小学生のころ、自身ものちに所属することになる日テレ・ベレーザのサッカー教室に参加。「ベレーザにはその当時、代表選手もたくさんいて、自分がなでしこリーグに入ったころにもまだ現役でやっている選手もいたりして。そういう選手たちと自分が小学生のころに一緒にプレーできたのは本当に思い出になってますし、こういうふうになりたいというのを小さい時に感じました」という。

中でも印象に残っているのが今もちふれASエルフェン埼玉プレーを続ける荒川恵理子。「選手としても人としても本当にいろんな人から慕われている。そういう人間性のところも尊敬してますし、本当に優しく接してくれて。ベレーザでも1年(一緒に)やらせていただいたんですけど、人間性が本当に素晴らしかったので、そういう選手になりたいなと当時から思っていました」。そして現在は自身が子供たちに憧れられる存在として、女子サッカーをけん引する責任感も感じている。

長谷川は「特にワールドカップなどで優勝してきた先輩たちは本当に女子サッカーのことを考えてるなと感じて。表に出て女子サッカーを広めようという活動をしている人をたくさん見てきているので。自分もそういう選手になれたらいいなと思います」と話し、今後も女子サッカーの発展に貢献していく心構えを示していた。

女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会代表メンバー