23年女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会に臨むなでしこジャパンに選出されたWEリーグ・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースのFW千葉玲海菜(れみな、24)が21日、千葉市の神谷俊一市長を表敬訪問した。

昨年9月の右膝前十字靱帯(じんたい)損傷の大けがを乗り越え、代表入りした千葉は「W杯では自分の持ち味を全面に出して、得点という形でチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と意気込みを語った。

福島・いわき市出身の千葉にとって、なでしこのユニホームに袖を通して戦う意味は重い。

「2011年に女子が優勝したときのW杯がすごい印象に残っていて。自分は福島県いわき市出身で、震災で被災したり、そういった状況の中で、スポーツの力を感じられたのがなでしこジャパンが優勝したときでした」。

当時小学5年だった千葉自身、より内陸側の会津地方への避難生活を余儀なくされ、その間は所属していたサッカーチームの活動も休止。避難先では庭で兄とボールを蹴る“自主練”だけがサッカーだった。「当たり前だった生活が奪われて、当たり前って当たり前じゃないんだなって実感しました」という。

そんな中、希望を与えてくれたのがなでしこジャパン。今度は自分がその一員としてW杯でプレーする。「(11年ドイツ大会決勝・米国戦での)澤さんのあのゴールはすごい印象的でした」と振り返った千葉は「(なでしこは)目指していた場所で、憧れの場所。本当にW杯の舞台に立つんだと思うと、感慨深い」と話した。

全治8カ月のけがから5月に復活。ギリギリで代表に滑り込んだ。「けがをしてて、なでしこのキャンプにもコンスタントには行けてない状況の中で選んでいただいたので。やっぱりポイントで使われることが多いのかなっていうふうには自分は今、思ってて。少ないチャンスだったり、少ない時間の中でも結果を出せるように頑張りたい」。W杯本番では持ち味であるスピードとフィジカルの強さを武器に、多くの人々に感動を与えるプレーをみせる。