主審判定に非難が集まる韓国国内のムードに一石を投じる同国サッカーの著名人がいた。韓国サッカー協会(KFA)元理事で、有名テレビ解説者の辛文善(シン・ムンソン)明知大教授(65)は試合後「聯合ニュース」のインタビューに応じ「判定のせいで、この試合に勝った負けたは意味がない。最近各年代トータルで5試合連続で0-3で負けた理由を分析することが重要だ。この大会が終わりではなく、11月にはU-17W杯があるので、発展のきっかけにするのが賢明な態度だ」と主張した。

このインタビューを韓国のメディア「デジタルタイムズ」は「判定のせいなのか? とっくに日本には逆転されている。データ分析が必要だ」の見出しで辛文善教授の主張を詳しく報じた。

辛文善教授は「競技力を語る上で、体力、技術、戦術に加えて心理的な部分も評価するが、韓国サッカーは日本に追い越されて久しい。80年代始め、韓国でプロサッカーがスタートした時点では日本を圧倒していたが、今は日本の技術に打ち勝つことは難しくなった」と話した。

さらに「我々は日本より技術では劣るが、体力とパワーで圧倒すると言われていたが、この日の日本戦は雨が降っていた。技術サッカーが不利な状況だったが、我々が圧倒する場面があったか? うちの選手の退場判定が相手寄りの判定と主張する人がいるけれど、イエローカードが出てもおかしくないプレーだった。ただ後半38分には主審が韓国にPKを与えるべきだった」と主張した。