U-22(22歳以下)日本代表が中国・杭州で行われているアジア大会の準々決勝で、U-24(24歳以下)北朝鮮代表に2-1で競り勝ち、4強入りを決めた。3大会ぶりの優勝に向けて歩みを進めた。

苦しみながら、U-22日本代表が勝負強さを発揮した。前半から勢いよくプレッシャーをかけてくる相手に対して受けに回るような形となり、らしくないパスミスなども目立っていまひとつ内容で前半を終えた。

後半からは徐々にリズムを取り戻し、後半6分、センターバックの馬場晴也(札幌)が持ち出して左サイドのMF佐藤恵允(ブレーメン)にフィード。佐藤が深い位置から左足でクロスを上げると、DFとの駆け引きを制した内野航太郎(筑波大)が合わせ、相手DFに当たってゴールにボールが吸い込まれる形で、先制に成功した。内野は2試合連続弾で今大会3点目。

しかし、後半29分に一瞬の隙を突かれて同点に追いつかれた。嫌な流れの中で、背番号10のMF西川潤(鳥栖)が大仕事をした。

出発前に「(10番は)久々につけるのでしっかり責任もってプレーできれば」と語っていたが、同33分に佐藤とのパス交換で裏に抜け出すと、相手GKに倒されてPKを獲得。これをMF松村優太(鹿島)が冷静にゴール左に蹴り込んで、勝ち越しに成功した。

残り時間は、交代メンバー含めて落ち着いてゲームを締めて、準決勝に駒を進めた。相手が攻撃に転じるだけで大歓声が起こるような環境。試合前に大岩監督が「ゲームコントロールが重要」とポイントを示していたが、イエローカード6枚とラフプレーを繰り返してきた中で、勝負に徹して勝ちきった。10月4日の準決勝で香港と戦う。

U22日本代表が北朝鮮との激闘制し4強進出 松村優太が勝ち越しPK決めた/詳細