サッカー日本代表は今日24年1月1日、国際親善試合タイ戦(東京・国立競技場)に臨む。史上初の元日マッチで新春をスタートする日本代表の森保一監督(55)が、日刊スポーツの正月インタビューに応じた。タイ戦の後、13年ぶりの王座奪還を目指すアジア杯カタール大会(1月12日~2月10日)へ向かう。新年のテーマは「勝」と定めた。【取材・構成=岡崎悠利】

国立のピッチになる。王者への返り咲きを期すアジア杯の前、タイを迎え撃つ。

森保監督 1年の始まりの日ですから、いいスタートになったと思ってもらえるような勝利を届けたい。

現在、最長タイの国際Aマッチ8連勝中。元日も勝てば、代表史で単独最多となる9連勝を成し遂げる。

森保監督 全ての試合で勝利を贈りたい。連勝は意識しないが、勝つことへの強い気持ちはいつも通り。

4日にはカタールへ出発する予定。アジア杯へ弾みをつける晴れの日にする。

サッカーを始めた小学生のころから、正月は決まって、家族でボールを蹴り、おせちを食べながら天皇杯の決勝を見ていたという。自身も広島時代、選手としても監督としても、元日の国立に立った経験がある。

森保監督 プレーした年が2回、ベンチ入りも含めれば4回、そして監督でも1回。でも…実は1回も勝っていないんです。1点も取れていません(笑い)。

そう笑い飛ばすが、今のA代表は心配ない。6月以降、爆発中で8戦34得点。9月にはドイツを敵地で4-1の返り討ち、トルコにも4-2と世界でも存在感が際立っている。自身の国立との相性の悪さ、ジンクスなど軽く打ち破る気だ。

アジア杯、最大の目標である26年W杯北中米大会での優勝に向けたアジア予選と、公式戦が続く1年。成長する中で23年には明石家さんまと対談する機会があり、刺激を受けたという。

森保監督 目標を聞いたら「現状維持」と言われていた。これ以上ない努力をされて、全力疾走されてきて。その意味の現状維持と言えるだけのことをやっている。すごいことだなと。

常に先頭を走り、周囲に何かを与え続ける存在になる。1年1カ月前はW杯カタール大会でドイツ、スペインを連破し、昨秋3カ月前はドイツに連勝。代表監督として、飽くなき探求心にあらためて火がついた。

新年のテーマは、こう定めた。「勝」。日本サッカーの現場最高峰として18年の就任時から変わらない信念でもある。23年は8勝1分け1敗も満足感はない。

森保監督 これからも全勝したい。戦術であったり選手であったり、試すということはあっても、全て勝つために戦っていること。結果を残す1年に。応援してくれる方に喜んでもらえる1年にしたい。これまでも変わらないところです。

タイ戦の先、目指すはアジアのタイトルだ。4年前の初挑戦では決勝でカタールに1-3で敗れ、頂点を目前で逃した。試合終了の瞬間の光景を忘れた日はない。色紙には「アジアカップ優勝」と記した。大陸王者を決める戦いも原則4年に1度。借りを返してW杯制覇へ心置きなく向かう。