【ドーハ1月31日=佐藤成】強い森保ジャパンが戻ってきた。日本(FIFAランキング17位)がバーレーン(同86位)を破り、9大会連続の8強入りを決めた。2試合連続先発のMF堂安律(25=フライブルク)が今大会初得点。28日の完全休養日に髪色を変えて話題をさらったイメチェン男が早速仕事をした。MF久保建英(22=Rソシエダード)もアジア杯初得点を奪った。1次リーグ第2戦でイラクに敗れ、原点に立ち返ったサムライたちが3大会ぶり5度目Vへ前進。準々決勝(3日)はイランとシリアの勝者と対戦する。
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やはり頼りになるのはこの2人だった。アンダー世代から切磋琢磨(せっさたくま)してきた堂安と久保。レフティーコンビが、ともに今大会初得点で勝利に導いた。
まずは堂安。0-0の前半32分、DF毎熊の強烈なミドルシュートの跳ね返りにいち早く反応し、左足で押し込んだ。待望の先制ゴールでチームに活力を与えた。「ゴールになってよかった。チーム全体として戦えたのが勝利につながった」とかみしめた。
背番号10の役目を果たした。史上最多の国際Aマッチ10連勝中は、右サイドのレギュラーをMF伊東に譲ることが多かった。先月19日のイラク戦で力負けすると「チームが悪くなった時に俺が必要になってくる」。その言葉通り、初先発のインドネシア戦で球際や切り替えなどの基本姿勢を高い基準で示し、この日の活躍につなげた。
そして久保。後半4分に左サイドから進入すると、相手のクリアミスを拾って冷静に左足で流し込んだ。1度はオフサイドの判定も、VARで得点が認められた。「これは(オフサイドは)ないなと思いながら打っていましたけど、結局ゴールになってよかった」。貴重な追加点を挙げ、素直に喜んだ。
前回大会では出場がなく、この一撃が記念すべきアジア杯初得点。「決まっていなくても自分の出来には満足していましたけど、ゴールというのは、2年後とか3年後に見たときに決めたなと、結果に残るので良かった」。3試合連続スタメンとチームで欠かせない存在になりつつあるアタッカーが、アジアの舞台で記録を刻んだ。
役者がそろって得点を奪えば、チームが乗るのは必然。堂安は言った。
「取るべき人が取ればチームは乗る」
1次リーグでまさかの2位突破となった優勝候補の目には、頂点への道筋が見えてきたに違いない。

