パリオリンピック(五輪)の前哨戦となる国際親善大会「シービリーブスカップ」を終えた女子日本代表、なでしこジャパンが11日、開催地の米国から成田空港に帰国した。パリ五輪に出場する米国、日本、カナダ、ブラジルがトーナメント方式で戦う大会で、なでしこジャパンは米国に1-2、ブラジルには1-1でPK戦の末に敗れ4位に終わった。

FW田中美南(29=INAC神戸レオネッサ)は、ブラジル戦で先制点を挙げながらも、PKを外し追加点を取れず、PKの練習を明言。「相手のGKがまったく動かなくて。コース狙ったが、コースが甘かった。動かなくて大きいGKには、シュート力ないと入らないのを肌で感じた。今までもPKの練習は、自分の中で修正を加えてやってきましたが…」と猛省。特にPKは勝敗を左右する可能性があるだけに、本番までさらに練習を重ねていく。

ブラジル戦ではPK以外にも、追加点の好機を決めきれなかったことを猛省し、五輪へ「タイトなスケジュールで初戦から強豪。いい意味でシミュレーションをできたので、メダルを取るためにやっていきたい」と、今大会を糧に変えるつもりだ。【岩田千代巳】