日本サッカー協会(JFA)は2日、都内で10月の国際親善試合パラグアイ戦(10日、パナスタ)ブラジル戦(14日、味スタ)に臨む日本代表メンバー27人を発表した。昨夏のパリ五輪で10番を背負ったMF斉藤光毅(24=クイーンズパーク)が初選出。幼少期から年代別代表の常連だった逸材がついに目標の舞台に到達した。左足を痛めて選外となったMF三笘薫(28=ブライトン)に代わって左サイドでの躍動が期待される。

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斉藤が、ようやくA代表まで上りつめた。メンバー表の名前の横に初招集を意味するマークが1つだけついた。唯一の新戦力として南米勢との2連戦に臨む。森保一監督(57)は「攻撃の起点となるところ、相手のゴールに向かって仕掛けるところ、チームと連係していくところでアイデアを出してもらいたい」。横浜FC時代から注視し、リストに上がっていた6月は負傷によって招集を見送ったことを明かされるなど、期待は大きい。

久保と同じ01年生まれ。ドリブルとシュートを武器にU-16から世代別代表に選ばれ続けた。19年にはU-20W杯ポーランド大会に飛び級で出場。昨夏のパリ五輪で10番を担ったエリートはアタッカー陣の層が厚いフル代表には縁がなかったが、久保を筆頭に藤田、望月とともに「01年度世代」として名を連ねた。

「太陽みたいにエネルギーがある」。斉藤が中高時代に指導を受け、恩師と慕う小野信義コーチ(現U-16日本代表監督)はそう教え子を評す。昨夏の五輪前には「周りにもエネルギーを与えるし、本人も目標に突き進むエネルギーを感じる。そういう意味では五輪代表だけだと物足りない」といい「たぶんA代表に入っていないことをふがいなく思っている彼がいると思う」と推し量っていた。イングランド2部クイーンズパーク・レンジャーズ(QPR)でのコンスタントな活躍で日本最高峰にたどり着いた。

これ以上ない好機に呼ばれた。左サイドの絶対的なレギュラーである三笘は選外。ポジションを争う中村、相馬は復帰組。ここで印象的なパフォーマンスを披露すれば、一気に常連になりうる。指揮官に「今も戦力としても呼んでいますが、さらに成長を期待できる」と言わしめた新鋭が来年のW杯北中米大会メンバー入りへ猛アピールする。【佐藤成】

▼斉藤光毅(さいとう・こうき)

◆生まれ 2001年(平13)8月10日、東京生まれ。

◆サイズ 170センチ、61キロ。

◆競技歴 小学時代は犬蔵SC、中学から横浜FCの下部組織。高2の18年にプロ契約を締結。21年にベルギー2部ロンメル、オランダ1部スパルタを経て、今季QPRに完全移籍。

◆ポジション MF/FW。

◆得意なプレー 鋭いドリブルとシュート。

◆飛行機 ゴールパフォーマンスは両手を広げるブルーインパルスポーズ。

◆カズ魂 横浜FC時代に35歳差2トップを形成したJFLアトレチコ鈴鹿の三浦知良。

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