広島の森保一監督(47)が11日、故障者続出で頭を抱えた。前日10日のクラブW杯開幕オークランド戦でU-22(22歳以下)代表のMF野津田岳人(21)、柴崎晃誠(31)、清水の3選手が負傷交代。一夜明けた11日、広島市内で検査を受けた野津田のほか、柴崎も左膝後十字靱帯(じんたい)損傷で全治3週間の診断を受け離脱した。

 中2日で迎える明日13日の準々決勝マゼンベ(コンゴ=アフリカ王者)戦に向け、大阪府内で練習再開した森保監督は「(野津田は)五輪予選どころじゃない。1月は完全に間に合わない。チームにとって大きな試練」と苦渋の表情だ。1トップ2シャドーの基本布陣にも「どうしたらいいか…。2トップなど、違う形も考えないといけない」と、システム変更も視野に入れた。

 10年大会準優勝のマゼンベに勝てば、初の4強進出が決まる。エース佐藤は先発復帰が濃厚で、伸び盛りのFW浅野は「連戦はキツイが、いい準備をする」と闘志満々。森保監督も「総合力で結果を出したい」。苦難を乗り越えた先に、世界4強がある。【益子浩一】