J2C大阪が、来季の新戦力として14年まで在籍していた川崎FのFW杉本健勇(23)の獲得に乗り出していることが14日、分かった。関係者によれば、交渉は最終段階に入っており、順調なら年内に正式決定する。

 杉本はジュニアユースからC大阪で育ち、10年6月にトップチームに昇格。身長187センチの大型FWで将来を嘱望され、J2降格した昨年オフに川崎Fに完全移籍した。今年5月にハリルホジッチ監督率いる日本代表合宿に招集されるなど、一時は能力が開花しつつあった。だが川崎Fの攻撃陣は3年連続得点王の大久保に加え日本代表FW小林もいるため、第1ステージ(S)こそ11試合5得点と活躍したが、第2Sは13試合1得点に終わっていた。

 1年でのJ1昇格を逃した古巣を救うべく、2年ぶりの復帰を決断する可能性が高い。C大阪は14年7月まで在籍したスイス1部バーゼルのFW柿谷曜一朗(25)を復帰させることも視野に入れ、巻き返しに向けて大型補強を進めていく。