右もも前の肉離れで戦列を離れていたJ2清水GK西部洋平(35)が、順調な回復ぶりを見せている。5日、静岡市内で行われた午前練習に参加。リハビリで室内での筋力トレーニングを主にしてきたが、この日はグラウンドでステップワークやボールを使った軽めのメニューをこなした。

 先月3日のアウェー熊本戦で負傷。「全治6週間」と診断されたが、想定よりも治りは早く、「順調にきています。やっぱり、外でやる練習はいいですね」と充実した表情を見せた。

 今季、J1川崎Fから6年ぶりに清水に復帰した西部は、開幕から先発出場を続けていた。チームは6試合2失点と守備の安定感を誇っていた。しかし、西部が負傷して以降の5試合は8失点だ。GKに全責任はないものの、守備にほころびが生じているのは事実。その間、ピッチ外で見てきた西部は「個々の能力では限界はある。もっと組織的にやるべき」とチームの課題を分析した。

 今日6日には再度精密検査を受ける予定。順調に回復すれば今月15日のホーム徳島戦でメンバー入りする可能性もある。「早くピッチに戻って活を入れたい」と西部。頼れる守護神が早期復帰を見据えた。【神谷亮磨】