東京は24日、今季就任した城福浩監督(55)を成績不振で解任したと発表した。後任には内部昇格で篠田善之コーチ(45)の就任が決定的。セカンドチームの東京U-23監督を兼任する安間コーチと連携を組み、立て直しを図る。また池田正剛フィジカルコーチ(55)の退任も同時に決定。明日26日の練習から、篠田新体制で臨む。

 10年9月に1度解任された城福監督は、今季5年半ぶりに復帰。第2次体制では「J1優勝」を目標に掲げながら、7勝5分け10敗で年間13位と低迷した。大金社長は解任理由を「ここ5試合を見て最終的に判断した」と説明。第2ステージ5戦4敗という結果が決定打となり、わずか7カ月とクラブ史上最短命政権となった。

 この日の練習前、大金社長から解任を伝えられた城福監督は、選手たちに「今後のサッカー人生を応援している」とあいさつした。クラブハウスからの去り際には「感謝しかない。自分としてはまだまだやるつもりだった。ただ、こういう世界なので…」と志半ばで終える悔しさをにじませながら、少し吹っ切れた表情を浮かべた。

 篠田コーチはJ2福岡で08年途中から11年途中まで監督を務め、12年に東京のコーチに就任した。