G大阪が来季の新戦力として鹿島の元日本代表DF昌子源(23)の獲得を検討していることが23日、分かった。クラブ関係者が「代表レベルのセンターバック(CB)が必要」と明言。昌子は中学時代にG大阪の下部組織で育ち、FW宇佐美(アウクスブルク)やMF大森と同学年のため「ガンバに愛着があるようだ」とも明かした。

 G大阪は来季の補強ポイントとしてFWとCBを挙げていた。既に川崎Fの日本代表FW小林の獲得に動いており、CBは横浜のDFファビオの獲得が濃厚。一方でDF金に横浜が興味を持っていることも判明。流出する可能性が浮上し、さらなるCBの即戦力が必要となった。

 今後は契約条件を提示して話し合いを進めていく。昌子は鹿島と複数年契約を結んでいるが、G大阪側は移籍金を払ってでも獲得を目指す見込みだ。G大阪は、今季既にルヴァン杯(旧ナビスコ杯)とリーグ優勝を2年連続で逃し、ACLも1次リーグで敗退した。残るタイトルは3連覇の懸かる天皇杯のみとなった。2年前に国内3冠を達成した栄冠をもう1度つかむためにも、長谷川体制5年目の来季は攻守で再建していく。

 ◆昌子源(しょうじ・げん)1992年(平4)12月11日、兵庫県生まれ。神戸フレスカU12からG大阪ジュニアユース入り。高校は鳥取・米子北に進学、11年に鹿島入団。J1通算105試合6得点。国際Aマッチ2試合無得点。182センチ、74キロ。