3人の新星が活躍し、神戸がクラブ史上最高順位を目前にした。前半15分、阪南大出身の22歳MF松下が、高速クロスを右足で合わせて先制弾。同37分にはユース出身の19歳MF中坂が豪快ミドルで追加点。2人のルーキーがそろって得点を決めると、後半24分には2年目の19歳MF増山が3点目だ。何と3人ともJ1初ゴール。19ゴールで得点ランク1位のFWレアンドロが出場停止だったが、期待の若手が埋めた。

 第2ステージ3位をキープし年間では7位浮上。クラブ史上最高順位は11年の9位で、松下は「若い選手が活躍すれば、もっとチームは良くなる。過去最高順位を超えたい」と言い切った。観戦した三木谷会長は「来年は必ず優勝します」と宣言。来季続投が確実なネルシーニョ監督も「今年から来年へと成長を続けていく。(来季は)新たな戦力を獲得するだろうし、タイトルの可能性を上げていきたい」。実りの秋。若手の成長は、着実に来季へつながる。【益子浩一】