正智深谷が終盤の大逆転で勝利した。

 序盤は関東第一が押し気味に試合を進める。5分、FW景山海斗(3年)が左エリア内を個人技で突破して角度のないところから左足でこの試合のファーストシュートを放ったが、枠を外した。

 先制点は10分だった。9分にPKを獲得。MF冨山大輔主将(3年)が左を狙ったキックはGKに阻まれたが、素早く詰めたFW林健太(3年)が右足で押し込んだ。

 続く26分。関東第一MF石井賢也(3年)が中央でMF谷口瑛也(2年)に倒された。悪質だと判断され、レッドカード。石井は担架で一時的にピッチ外へ運ばれ、谷口はユニホームで涙を拭いながらピッチを去った。

 1-0で前半を終え、後半は一進一退の攻防になった。関東第一は1人少ない正智深谷を崩しきれない時間が続く。終盤は前がかりになった相手に対して反則を犯すシーンも増えた。そんな中、迎えた後半39分。右のコーナーキックからDF金子悠野(3年)が右足でゴール右隅へ蹴りこみ、同点に追いついた。

 そして迎えた後半ロスタイム3分、正智深谷がエリア内での競り合いからPKを獲得。MF小山開喜主将(3年)がゴール右に決め、土壇場で逆転した。

 後がない関東第一はロングスローなどでパワープレーに出たが、得点はならず。正智深谷の劇的な逆転で幕を閉じた。