東海大仰星(大阪)が優勝経験のある富山第一に勝利し、4大会前の過去最高8強に並んだ。前半9分、相手のクリアミスがゴールポストに当たり、跳ね返ったボールをMF新保(にいぼ)隼人が押し込んで先制した。さらに後半26分、主将の松井修二(3年)がPKを決めて追加点。4大会ぶりの8強入りを決定づけた。

 中務(なかつか)雅之監督(34)は「爆発的な選手がいるわけでもない。球際やセカンドボールをしっかりと拾ってくれた」と、集中力の高さが勝因だと分析した。

 この日午後、大阪では高校ラグビーが行われており、ラグビー部は4強入りを決めた。前日2日、中務監督はラグビー部の湯浅監督とメールをし「一緒に次のステージにいこうね」と連絡を受けていた。「ラグビー部は優勝候補。うちは1戦1戦勝っていかないと。選手とコミュニケーションを取りながら準備して、戦い抜く」。

 準々決勝は公式戦で1度も対戦経験のない東福岡が相手。前回大会王者で強豪だ。ライバルを打ち破り、初めての4強入りを果たす。