全国高校サッカー選手権で8強に進んでいる東海大仰星(大阪)が4日、神奈川県内で5日の準々決勝東福岡戦(等々力)に向けて練習を行った。約3時間みっちり体を動かし、中務(なかつか)雅之監督(34)は「(東福岡の)イメージをどれだけつかんで、試合に入っていけるか。相手は総力が高いし、シュートを打たせていない。その中でもウイークポイントはあると思う。どれだけ1つのプレーを大切に正しい判断を下せるかどうか」と分析した。

 過去最高成績の8強に並んでいる。4大会前は準々決勝で星稜(石川)にPKで敗れ、涙をのんだ。先輩の悔しさも背負って初の4強入りを目指し、前日3日は試合後すぐに選手間で2時間のミーティングを実施。この日も練習場へ移動するバスの中で東福岡のビデオをチェックした。MF松井修二主将(3年)は「東福岡は強いけれど、チームでやることを徹底すれば勝てると思う。大会前から分析もできている」と胸を張った。

 悲願の初優勝も射程圏に入ってきた。大阪勢の全国制覇も74年度の北陽(現関大北陽)を最後に20年以上遠ざかっており、いっそう気合も入る。松井主将は「ヒガシ(東福岡)を倒したい。どういうふうにボールを奪えるか、ホテルに戻って分析しないと」と力強くうなずいた。