決勝進出経験のある両校の対決は、前橋育英(群馬)が2-0で滝川二(兵庫)に勝ち、2大会ぶりの4強進出を決めた。

 前半5分、FKのこぼれ球をDF渡辺泰基(2年)が左足で強烈なシュートを放ち、ゴールを脅かした。同22分、攻撃陣がパスとドリブルで魅せた。ゴール前に迫ると、ペナルティーエリア内で相手ファウルを誘いPKを獲得。MF長沢昴輝(3年)が落ち着いて真ん中に決めて先制した。同27分にはFW飯島陸(2年)が相手GKのクリアにチャージしてボール奪取。ドリブルでDF陣をかわしてシュートも、ゴール前に戻ったGKに防がれた。同37分にも決定機。ロングボールをFW人見大地(3年)が頭で競り勝つと、飯島が左足でシュート。わずかにゴールマウスを外して追加点はならなかったが、終始ペースを握って前半を折り返した。

 後半も前橋育英はサイド攻撃を中心に、数多い好機をつくった。同4分、MF高沢颯(3年)が右足でシュート。同11分には飯島の左足に続き、同15分の高沢の強烈なロングシュートバーに当たった。

 今大会3戦13発の得点力で勝ち上がってきた滝川二だが、パスミスなども多く、ゴール前での好機を導けなかった。GK樫野智哉(2年)を中心に3連続完封だったDF陣の粘りを見せたが、同37分に主将のDF今井悠樹(3年)のファウルでPKを献上。前橋育英の人見に右足で追加点を奪われた。

 前橋育英は7日の準決勝で佐野日大と対戦する。