J2京都への完全移籍となった元日本代表DFの田中マルクス闘莉王(35)が15日、故郷ブラジルから欧州経由で関西空港に到着した。

 昨季在籍し、J2に降格した古巣名古屋との対戦について「やってみたら分かる。気持ちが入ると思う」と闘志を燃やした。

 闘莉王は15年シーズン終了後に名古屋を退団。昨季途中にクラブ側の要請に応える形で名古屋に復帰したが、J1残留に導くことはできなかった。シーズン終了後には構想外となり、アドバイザー就任を打診されるも現役続行にこだわり、退団することとなった。

 水戸でプレーした03年以来14年ぶりとなるJ2の舞台に「ここからでしょう」とニヤリ。J1通算395試合出場のベテランは、10年を最後にJ1から遠ざかる京都の精神的支柱としても期待される。「京都の人たちのために何ができるか考えている」とJ1昇格に向けて意気込んでいた。

 この日はメディカルチェックを行い、16日に会見を開く。21日に行われる京都U-18との練習試合には「年が年なんで、開幕に間に合わせる感じで。張り切りすぎると良くない。体と相談しながらやります」と出場しない意向を示した。