大雪のため順延となっていた「JA全農杯チビリンピック小学生8人制サッカーIN東海」の準決勝、決勝が20日、愛知県内で行われた。決勝は愛知勢対決となりFCフェルボール愛知が東海スポーツAを5-0で下し初優勝を決めた。同チームは5月3、4、5日に横浜市の日産スタジアムで行われる全国決勝大会への出場権を手に入れた。

 1月の予選リーグから2カ月空いた準決勝。この2カ月間フェルボールの選手たちは基本に立ち返り「パスを止める、正確に蹴る」練習に明け暮れた。佐藤俊樹監督は「準決勝の相手(FC・DIVINE)はドリブルサッカー、うちはパスサッカーで勝つ」と選手に言い聞かせた。試合前にはうれしい知らせも届いた。予選リーグ初戦で右足首を骨折した背番号8、伊藤洵太選手が厳しいリハビリを乗り越え復帰した。

 準決勝を薄氷の勝利で乗り切ると、決勝では東海スポーツを相手に5点差の大勝、復帰した伊藤もケガをした右足で得点を決める活躍を見せた。伊藤は「ボールを蹴れない間は筋トレで体を鍛えた。全国大会でもいっぱいボールを触って活躍したい」と意気込んだ。

 全国大会には各地区代表の強豪がそろう。佐藤監督は「クラブとしても初めての全国大会、この年代が道を開いてくれた。勝ち負けは二の次です。いい経験をして、その経験を下の年代に伝えて欲しい。新しい伝統を作ってくれれば」と頼もしい選手たちに目を細めた。

▽準決勝 FCフェルボール愛知 1-0 FC・DIVINE、東海スポーツA 3-2 MFC・VOICE

▽決勝 FCフェルボール愛知 5-0 東海スポーツA