FC岐阜MF庄司悦大(27)は、2位湘南ベルマーレから3ゴールを奪っての引き分けにも「勝ち点3を逃したということ。2位とか関係ない。同じカテゴリーだし別にやれない相手じゃない。実際、僕たちの方が出来ていたと思う」と失望すらにじませた。

 特に、3ゴールを挙げた後半には手応えがあった。「相手が前からきている中でも(ボールを)回せた。(湘南の選手は)かなり戸惑っていたと思うし、ピッチの中でも話していた。かなり嫌がっていたのは感じていたので、後半のような戦い方が前半から出来ていたら、間違いなく勝てた」と振り返った。

 大木武監督が「日本サッカー協会で言うと“イメージの共有”」という、独特な言い回しで評価した、攻撃面での選手間の共通理解は「出来ています」と断言した。

 2-2で迎えた後半37分にはPKを決めて、勝利目前まで迫った。「蹴る瞬間、GKが見えた。自分で言うのも何ですけど、かなり落ち着いていたので、絶対に入ると思った」と胸を張った。

 取材陣から「大木監督は4-3にしてほしかったと言っていたが」と聞かれると「確かにそうだと思う。実際、2-1になって、逃げ切ろうと思った選手も何人もいたと思う。3-1、4-1に出来ていたら、間違いなく勝っていたと思う。『90分間、プレーしろ』と監督には言われている。もう1点を奪い取るサッカーを監督は目指していると思うし、僕らもそれを目指せたらと思う」と固く誓った。【村上幸将】