浦和レッズが済州(韓国)との激戦を制し、準々決勝から登場した08年以来の8強入りを果たした。試合後には両チームがもみ合い、乱闘騒ぎに発展した。

 試合終了後のピッチは大荒れとなった。終了のホイッスルが鳴ると、至るところで小競り合いが起きた。済州の選手、スタッフが浦和の選手を追いかけ回した。サポーターにあいさつできないまま、控室に逃げざるを得なかったDF槙野は「こんなことは初めて。考えられない。(済州は)サッカーをやりに来たはずなのにプロレスのような乱闘になった」と話した。

 後半36分に2枚目の警告で退場したDF趙を含め、済州は計3人が退場した。残る2人は延長後半ロスタイムに、ベンチからビブスを着たままピッチに入ってピッチを横切り、浦和MF阿部にひじ打ちを見舞った控えのDF白と、試合後に侮辱的な行為をしたDF権。混乱はしばらく続き、試合後、約2時間が経過するまで公式記録が発表されない異例の事態となった。浦和はアジア・サッカー連盟に抗議する方針を示した。