アルビレックス新潟は3連敗を喫し、最下位を脱出できなかった。前半27、33分と、大宮アルディージャのFW江坂任(25)に立て続けに許したゴールが最後まで響いた。

 「最初に失点すると、そこから崩れてしまう」。この日、キャプテンマークを巻いたMF矢野貴章(33)は言う。前節セレッソ大阪戦も前半は無失点だったが、後半に4失点して敗れた。この日の2失点目もクリアミスを奪われてから。勝てない焦りからか、先制された後に攻め急いでミス。自分たちでリズムを崩す悪循環を断ち切れないでいる。

 乗り切れない守備は攻撃にも影響した。12本のシュートを放ちながら1得点。大宮のシュートは江坂の2本で、それがすべて得点に。「相手は2回しかないチャンスを決めた。うちにももっと決定力があれば」。呂比須監督のなげきが、チームの現状を表していた。