ホームFC東京が試合終了間際に失点し、勝ち点1差で追われていた横浜F・マリノスに敗戦した。

 東京が最初にスタジアムを沸かせた。前半5分、MF大久保嘉のスルーパスがMF東に通り、ワンタッチで合わせてゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定で先制はならなかった。

 対する横浜は、リオ五輪代表候補DF山中が移籍後初先発。その前方に位置するMFマルティノスを中心に仕掛けたが、決定機はつくれず。23分には右サイドのMF斎藤が切り込んで左足シュート。惜しい軌道でゴール左上に外れた。

 東京は37分、左右から波状攻撃を仕掛けるが、ここもゴールを割れず。最後はDF太田のクロスがDF中沢に阻まれた。44分には最後方から縦パスをつないで高速カウンター。GK林、MF高萩、橋本、中島、FWピーター・ウタカと一気に渡って崩し切ったが、最後に大久保が左足インサイドで慎重に狙ったシュートは、ゴール右ギリギリに外れて天を仰いだ。このまま0-0で前半を終えた。

 後半も、5分に東京が沸かせた。ウタカの落としを受けた大久保嘉が鋭い反転でマークを外して左足で、7分には中島が右足でチャンスを迎えたが、決め切れなかった。

 横浜も41分に斎藤が長い距離をドリブルして中央に突っ込んだが、シュートはGK正面。このまま終わるかと思われた43分、横浜が決勝点を挙げる。MF天野がFW富樫とのパス交換でペナルティーエリアに向かい、手前で右足を振り抜くとゴール左に決まった。

 東京は森重を最前線に上げるパワープレーに出るも不発。横浜が東京を抜いて5位に浮上した。