川崎フロンターレのMF阿部浩之がバースデーゴールを決めた。28歳の誕生日弾は、自身最高を更新するシーズン8点目。試合後のロッカールームで後輩から歌で祝福され「今までが取らなすぎた。点は狙ってましたけど、チームの勝ちが一番大事。点を取って勝てて良かった」と笑みをこぼした。

 今季、ハードワークし、勝者のメンタリティーを兼ね備える点が鬼木監督に高評価されG大阪から移籍してきた。4月21日の清水戦で移籍後初得点を決めると、そこから10試合8得点と波に乗り「みんな、自分が動きだしたら僕を使ってくれるようになった。そこは良かったかな」と分析する。G大阪時代を含め、阿部がJ1で得点すると18勝3分けと不敗で「自分の得点が勝ちにつながっているのはいいこと」と話した。

 これでFW小林とともに得点ランキング2位タイでチームは5位に浮上した。「川崎では前で使ってもらっているし、必ずシュートチャンスはある。自分が自分がとならずに打てるときに打てれば」と冷静だ。得点王も視界に入ってきたが「そんなに狙ってないですけど、悠君(小林)と切磋琢磨(せっさたくま)しながら勝ちにつながるゴールを決めたい」と決意を口にした。【岩田千代巳】