ジェフユナイテッド千葉のファン・エスナイデル監督(44)は、今季初のリーグ戦3連勝に「今日勝てたのは、いい攻撃が出来たから」と攻撃面を評価した一方、3失点を喫した守備について「本当に悪かった。局面において違うチームになってしまった。修整しなければならない点が、たくさんある」と苦言を呈した。

 具体的な修正点を聞かれると、次の4つを列挙した。

 <1>プレスが良くない

 <2>相手がボールを持った時にフリーにした

 <3>ラインを上げるべきではない時に上げてしまったた

 <4>GKは、もう少し前にポジションを取ってほしかったが、そうは出来なかった

 特にGK佐藤優也に対して「佐藤には前にいてくれと言っているが…何点目かは忘れたが、後ろに残っていて前に出られない時があった。前に出ろと言って、頭上を越されてしまうゴールは、僕が前に出ろと言って後ろを空けているのだから許されること。ただ今日に関して、後ろにいたのは良くない」とポジショニングに難があると指摘。ただ「後ろの選手だけを特別に言っているのじゃなく、守備全体のことを話している。我々のいい守備は、FWから始まる」と、守備の修整は、あくまで選手全員に向けて言っているものであることを、あらためて強調した。

 守備には苦言を呈したものの、ノーガードの激しい打ち合いのような試合については「見に来ていただいた人にも、特別な試合になったんじゃないか? こういう試合が存在するからこそ、サッカーはここまで人気が出るんじゃないかと思うし、好きな人が出るんだと思う」と評し、サッカーの醍醐味(だいごみ)を伝えたことには胸を張った。【村上幸将】