スペイン3部ビジャレアルBから東京ヴェルディに完全移籍した、スペイン人FWカルロス・マルティネス(31)が、ファジアーノ岡山戦前にサポーターの前で初めてあいさつした。日本語で「コンニチワ」と言った後、スペイン語で次のようにあいさつした。

 「こんにちは。全ての緑のユニホームを着ている方のために、力を注ぎます。応援よろしくお願いいたします。ファンの方へ…一緒に目標を達成しましょう。頑張れ、ヴェルディ!!」

 マルティネスはあいさつの後、サポーターから「カルロス」の掛け声とともに大合唱で歓迎されると、満面の笑みを浮かべて右手を上げた。

 マルティネスは、2009年にスペイン3部のUDAグラマネートでプロデビュー。15-16年から所属したビジャレアルBでは、2季連続で38試合に出場し15、20得点と結果を残した。183センチ、74キロとガッチリとした体格ながら、走力に優れている。欧州サッカーを知る関係者によると、献身的に走る姿勢含めて非常に真面目で、日本のサッカーへの早期の適応にも期待できるという。

 この日の試合前には、チアリーディングチームの発表会や、ミュージカル「ピーターパン」とのコラボ企画として、ウェンディ役の神田沙也加による東京ヴェルディメンバー紹介映像が流れ、主人公ピーターパンを演じる吉柳咲良(13)による花束贈呈などイベントが多かった。マルティネスはそれらのイベントに興味津々で、スマートフォンで撮影しては、笑みを浮かべていた。【村上幸将】