J2愛媛FCから今季、湘南ベルマーレに加入したMF表原玄太(21)がJ1ジュビロ磐田戦で移籍後、公式戦初ゴールを決めた。

 表原は0-4で迎えた後半45分、MF奈良輪雄太からの浮き球パスを頭で押し込んだ。「いいボールがきたので、合わせるだけだった。ゴール前に入っていくのは簡単なようで結構、難しい。ゴールに近い位置に出入りできるかが大事で、それをしっかり決め切れたのが良かった。クロスからのヘディングの練習もやっていた」と振り返った。

 今季、リーグ戦22試合中13試合に出場し、天皇杯も2回戦の国士大戦に出場したが無得点。公式戦15試合目の出場での、待望の公式戦初ゴールに「かなりチャンスはあったと思うんですけど、なかなか取れなかった。ここから次も取れるように頑張りたい。右足でも左足でも決めたい」と意気込んだ。

 一方で「前半は自分たちからのアクションが、あまり出来なかった。後半は、しっかりアクションしたらチャンスが出来た。相手がJ1やから怖がるとかじゃなく、しっかりと自信を持ってやれば、もう少しいいゲームになったと思う」と反省した。そして「相手が強かったらボールを持ちたがるので、自分らが取った時、すぐに相手にボールが渡ると苦しくなる。取った後のボールを大事にして、我慢することが大事」と課題を口にした。

 曹貴裁監督(48)は、身長167センチの表原がヘディングでゴールを決めたことについて「あんな小さいのに、よくヘディングで決めたなと。もう少しボールが高かったら、届かなかったのに」とジョークを飛ばした。その後、すぐに「あの1点は、すごくすばらしいプレー。(起点となったMF山田)直輝が、あそこで自分のアイデアを出した。出すフリをして辞めて、もう1回出したとか、俺はこうするというメッセージがあるプレーが、ゴール前で増えていくと非常にいい」とたたえた。【村上幸将】